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ハーレーの軌跡第2世代OHV パンヘッドエンジン登場
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第二次世界大戦が終了した3年後の1948年、ナックルヘッドエンジンをベースにその信頼性をアップさせたエンジンが開発されます。それが通称パンヘッドエンジンです。
このパンヘッドエンジンはロッカーカバーの形状が鍋の形に似ている事から、パンヘッドと呼ばれています。ナックルヘッドエンジンよりもどういった点で信頼性がアップしたのでしょうか?
ナックルヘッドエンジンは当時のモーターサイクルのエンジン性能としては、とても優秀でしたが、その特徴であるナックル型のロッカーカバーが完全にシリンダーヘッドを覆った状態ではなく、その為、オイル漏れなどが良くありました。
このパンヘッドエンジンの大きな特徴は、鍋形のロッカーカバーがしっかりとシリンダーヘッドを覆っていて、ナックルヘッドの時に問題とされていたオイル漏れを大きく軽減した事です。
また、ナックルヘッドでは、この拳状のロッカーカバーの材質として鉄を用いていましたが、パンヘッドでは、アルミ製に変更となっています。これにより放熱性を高め、軽量化を実現させる事が可能となったのです。
「ハーレーOHV第2世代のパンヘッドエンジン」
このパンヘッドエンジンを搭載したモデルはナックルヘッド時代とは大きく変わらず、基本的に1000ccのELモデルと1200ccのFLモデルの2つでした。しかし、そのパンヘッドエンジンを搭載するシャシーでは、新たな形状のフレームが開発されました。
パンヘッド発表後の数年は、ナックルヘッドと同じく、リジッドフレームというリアショックのないフレームを採用しており、その後には、リアショックとスイングアーム搭載のフレームを採用しています。
エンジンだけでなく、バイクそのものの基本骨格に対してもハーレーは妥協をせずに開発を行ってきたのです。こうしたより良いものを純粋に求めるハーレーダビッドソンカンパニーとしての姿勢が、ユーザーに支持され、結果としてハーレーダビッドソンをより成長させる事に繋がったと言えるのではないでしょうか。
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