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ハーレーダビッドソン 歴代エンジンの特徴TC88エンジンの特徴1
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1999年〜2006年、エボリューションの次にハーレーダビッドソンが送り出したエンジンがTWINCAM88ことTC88エンジンです。この1450ccの排気量を持つTC88エンジンが生まれた背景は、現代の交通事情や環境問題が関係しています。詳細は「更に進化を遂げたハーレーTC88エンジン登場」で触れています。
それまで1340ccだったエボリューションと比べると、ボアアップにより110ccの排気量アップを実現しました。また、ショートストローク化とフライホイールのコンパクト化を行い、今までのハーレーエンジンと比べると高回転型のエンジン特性を持たせたのです。こうする事によって、現代交通事情に合ったパワーを手に入れたわけです。
ボアとは、シリンダー内径を指します。そして、ストロークとは、シリンダー内をピストンが動く距離を言います。ちなみに排気量=ストローク×シリンダーの断面積となります。
このTC88エンジン、なぜツインカムと言うのでしょうか?
それは、単純にカムが2つになったからです。今までのビッグツイン系のハーレーエンジンであるナックルヘッド、パンヘッド、ショベルヘッド、エボリューションは全て1カムだったので、大きな違いである、というわけです。
では、何故TC88からツインカムになったのでしょうか?

「ファットヘッドという別称もあるTC88エンジン」
エボリューションまでのビッグツイン系のエンジンが全て1カムだったのは、前述しましたが、その理由は加工精度に問題があった為と考えられています。
しかし、ツインカムを開発する頃にはその問題もクリアーして、カムを2つ=ツインカムとして、バルブ開閉タイミングの適正化=現代環境に合った適正な燃焼を実現したのです。
TC以前のカム駆動の流れは、フライホイールの回転力が直接カムシャフトを回転させて、カムを動かしていました。カムが動く事によって、プッシュロッドを上下に動かして、バルブを開閉させていた、というわけです。
ですが、1つのカムでフロントとリアのシリンダーにある4つのバルブを動かしていた為、バルブタイミングに課題が残りました。
一方、TC88では、フライホイールからサイレントチェーンと言われるチェーンを介して、まずは、リアシリンダー側のプッシュロッドを動かすカムに回転力を伝えて、次に、そのカムの水平位置にあるもう一つのカムへサイレントチェーンにより、回転力を伝えて、フロントシリンダー側のプッシュロッドを動かすわけです。
カムを2つにする事により、2つのシリンダーにそれぞれカムが配置されて、バルブの開閉タイミングがよりスムーズになったというわけです。また、サイレントチェーンとは、メカノイズを軽減する効果があります。これは、騒音規制への対処であると考えられますね。
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